Each year the ACP facilitates a dialogue between an Australian and an international artist with the aim to foster and expand meaningful creative engagement within a global network.

Izabela Pluta (Sydney) and Utako Shindo (Tokyo) have been ‘in dialogue’ over the past year exchanging their unique perspectives and approaches to image-making.

Meeting in Melbourne, Sydney and Tokyo, they have been open to each other’s nuanced understanding of place, and its complex articulation through photographic thinking and practice.

Both poetic and analytical, the work of the two artists actively engages with translation, mutation and fragmentation. In an attempt to suspend geographical specificities and fold time, they have utilised material traces of the past and fused them within a contemporary experience of place.

空間の地理学、時間の考古学

オーストラリア写真センター(ACP)では毎年、グローバル・ネットワークにおける意義のある創造的連帯を育み・発展させることを目的として、オーストラリア人アーティストと国際的アーティストの対話の促進に取り組んでいます。

イザベラ・プルータ（シドニー）と進藤詩子（東京）は、この１年間「対話」を持ち続けながら、「像（イメージ）の形成」について、それぞれの独自な視点とアプローチについてやりとりしてきました。

メルボルン、シドニーそして東京で行ったミーティングでは、場所性についてのニュアンスを含んだ理解や、写真的な思考と実践を介した複雑な表現について、互いの考えを本音で語り合い、受け入れてきました。

詩的かつ分析的なこの二人のアーティストの作品は、翻訳、変化・変異、断片化といったテーマに積極的に取り組んでいます。地理学的な特殊性を宙吊りにすること、或いは時間を折りたたむよう停止すること、このような試みとして、アーティスト達は物質的な過去の痕跡を活用し、それらを今日的な場所性の経験のなかに溶け込ませるのです。